そんな今回、森の頂上からやっと汽水域の手前まで降りたあたりで、満ち潮(干潟が消えてカニ踊りも終了)のタイミイングが近づいてきたので、途中から急ぎ足でカニダンス会場に向かいました。
カニたちが皆でいっせいに手を上げては振り下ろす“ウェービング”は、見た目はピコピコしていて笑を誘う可愛らしさ。
ですが、「何かを表現しているのだな?」と思いながら観察していると、ふとカニの熱い血潮的なパワーが伝わってきました。←やっぱり笑えるか
参考までに、水色に白い手のカニ(チゴガニ)を写した写真を1枚。
手持ちのカメラの能力が足りない部分は、想像力で補うということで、もし、彼らの踊りをご覧になりたい場合は、《チゴガニ ウェービング》で調べると、ユニークな映像が見つけられると思います。
(他にもチゴガニと一緒にウェービングするカニにコメツキガニとヤマトオサガニがいる)
この写真は、希少な植物と案内されているハマカンゾウ。
意外に爽やかなオレンジ色をしているのが魅力的で、もし、この花が群れて咲く様子を見られたら、ずいぶん素敵だろうなと想像させる花の色です。
確かに、あまたの生命体の呼吸で溢れかえっている原生の森は、いまどき珍しくて貴重です。
何よりも、当たり前に生命力に満ちた場所からは、ストレートに生命力をもらえるような感覚があります。
だからかな、またこの森を歩きに来るだろう思います。