先日の連休も、行楽地へ向かう道路はけっこうな混みようでした。
いつものように箱根方面へ、日帰りでぷらっと遊びに出かけたのですが、人混みを避けてのんびり過ごしたい気分でしたので、精進池(箱根石仏群)のハイキングコースへ行きました。
案の定、今の時期に石仏見たい人は少ない(?)のか、 ハイクしている人と2度すれ違っただけで、基本的にひっそり……期待通りに静かでした。
緑色の水をたたえる精進池です。
確か前回、ブログでお話しした時の精進ヶ池の景色は、雪化粧で一面に氷が張っていたと思います。
今は池の周囲に生えているススキが風に揺れていて、景色は太陽に少し焼き疲れたような淡い緑で覆われていて、杉の林が余計に青々と見えました。
こちらは精進池の周囲の道から続く地下道。
道の途中で見られる巨大な岩岩には、四方八方にたくさんの仏像が彫られていて、古いものは700年以上も前のもの。
なんとなく歩いていても、ふいに720年分の時間を感じさせる造形物が現れると、道ごと異次元空間に運ばれたような不思議な気分になりますね。
この建屋の中にも石像が……大抵、車で走行中の車道からこの建屋を見上げるだけで、通りすぎるばかりだと思いますが、実は中に大きなお地蔵さんがいたのでした。
こんもり木立に囲まれた小径は、くねくねと、ゆるく登ったり降りたりしながら、途中で川の始まりを横切ったり、コケの林を通り抜けたりします。
箱根は、古い道に苔むした景色をよく見かけるので、時々古代の森にいるような気分を味わえます。