3年くらい前からでしょうか、いきなり一本のユリが生えてきたなぁと思っていたら、毎年少しずつ増えていって、今日、ざっと数えたてみただけでも20本以上になっています。
たいそうな繁殖力で、日陰でも花が咲きますし、石垣やコンクリートの隙間から生えてくるものもたくさんいたりします。
その中の1本に、セメントで固めたレンガ道の隙間から生えてくるのがいて、これが、去年も今年も、中途半端に邪魔な位置で育とうとする・・・。
なので、今回は移植しようと思って、引き抜こうとしましたが、レンガの奥深くで球根が引っ掛かっている様子です。どうやっても引き抜けない以上、移植は無理なので、諦めて地際でバッサリ切ってしまいました。
これを毎年繰り返しているうちに、十分な光合成ができなくなって、いずれ枯れてしまうのでしょうね。
この野生の白ユリ、一見、テッポウユリのように見えます。
けれども、1メートル30センチの高さのものから、20〜30センチの高さにしかならないものあって、特徴が・・・?・・・つかめません。
なので、ここではただ「白ユリ」と呼んでおきましょう。
さて、見かけは麗しい白ユリですが、花が終わると大量の種をばら撒き、そのうえ、地中にある本体の球根も年々育っているみたいです。適当に切り花にして、間引きがてらに摘んでおかないと、庭中がこのユリだらけになってしまいそうです。
おかげで、他の気を使う品種のユリ、たとえば、暑さに弱いヒメサユリ(オトメユリ)や、他の植物に負けて(埋もれて)日光が足りなくなるらしいヒメユリが、か弱いユリに見えてきました。
(5月頃に咲いたヒメサユリ/オトメユリ↓)
・・・と、庭に勝手に生えてきたワイルド白ユリが、雑草でもあるかのように語られていますが、ワイルドでもユリには違いないらしく、香りと白いラッパ型の花を愛でるうちに、長く関心のなかったユリに興味を持つようになりました。
それで、昨年からヒメユリとヒメサユリを一つずつ育て始めた次第です。